タイトルに引かれ、図書館予約した本だ。この本を読んで感じたことを3つほど。
1. アフィリで実践していく細かい地道な作業と同じように
現代の作品(アニメ・映画・ゲーム等)でも
1本の木(作品)の下で、根っこが、x、y、z軸(時にはそれを飛び越え)のように
張り巡らされ、縁の下の力持ちになっている。
2. その現代のアートにどんなしくみ・カラクリがある、あったかを垣間見れた。
また、ヒットする作品には、思いがけない要素、それはキッカケを作った本人でさえ想像しえないものが、
接触しあい、時には火花のようにスパークしながら大きくなることがある。
3.(p.198)”マリオ”ゲームが持つ”創発的”な本質に気づいた。創発とは、つまり ”局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで、個別の要素の振る舞いからは予測できないようなシステムが構成される。”こと(←ウィキペディア)
マリオのストーリー自体は、キノコ王国のピーチ姫を、亀のクッパ大王の魔の手から救うという他愛ないないものだ。しかし、マリオのあの単純なカラクリ人形ほどのシンプルな動きの裏には、どんだけ複雑なシステムが仕掛けられているのだろう…みたいな。
私自身は、アクションが苦手なので、マリオも最後までやれたことはないが、ドラクエ(RPG)には見事はまったことがある。体調が悪い時だったので、自分に戦えるほどの気力は充分ある(笑)と確認させてもらえた。そして、そのゲームの背後に図書整理学とでもいうのか、きちんと整理整頓された論理があり、緻密な設計図があり…ただならぬ壮大な構想が感じられた。
こういった単体のゲームの内容でさえ、複雑なシステムのある中、それにソーシャルメディア的要素があれよこれよと絡めば、可能性はどこまでも広がって行く。
マスメディア → デジタル・メディア そして、今や「私たちがメディア」という現代をいろんな角度から観察している一冊だった。
タイトルに魅かれたら読む価値はあるでしょう。
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